# Androidアプリ環境構築手順(APK編)
本章では、Androidアプリを利用するための環境構築手順について記載します。
# 必要な環境
Androidアプリを利用するためには、以下の環境が必要になります。
- Android端末
- 以下のソフトウェアがインストールされたPC(Windows, Mac, Linux)
- JDK8
- 最新のAndroid SDK Tools
既にGoogle Playで公開中のアプリをアップデートする場合は、公開中のアプリの署名に使用した秘密鍵が含まれるKeyStoreファイルをご用意ください。
# Android SDK Toolsのインストール、更新
Android SDK Toolsのインストール、更新方法について記載します。
Android SDK Toolsがインストールされていない場合は、android-sdk-toolsのインストールをご確認ください。
既にインストール済みの場合は、android-sdk-toolsの更新をご確認ください。
# Android SDK Toolsのインストール
Android SDK Toolsのインストール手順について記載します。
- Android Developerのページhttps://developer.android.com/studio/index.html (opens new window)より、最新のAndroid Studioをダウンロードしてください。
Android DeveloperのAndroid Studioのインストールのページhttps://developer.android.com/studio/install?hl=ja (opens new window)を参考にAndroid Studioをインストールしてください。
Android Studioを起動し、Welcome to Android Studioウィンドウが表示された場合は、Configure > Android SDK Managerを選択してください。
Android Studioのメイン ウィンドウが表示された場合は、Tools > SDK Managerを選択してください。
- 必要なパッケージをインストールします。SDK Toolsを選択してください。Android SDK Managerに表示されたパッケージのうち、以下のパッケージにチェックをつけてください。
- Android SDK Platform-tools
- Android SDK Build-tools
※ Android SDK Build-toolsは複数表示される場合があります。最新版(Rev.の列の値が最も大きい値)を1つだけ選択してください。
※ Android SDK Managerの起動時に予めチェックがつけられているパッケージがあります。それらのパッケージは以降の手順では不要です。
- 画面下部の"Apply"のボタンを押下してください。
Confirm Changeウィンドウが表示されますのでOKボタンを押下してください。
# Android SDK Toolsの更新
Android SDK Toolsの更新について記載します。
Android SDK Managerを起動し、SDK Toolsを選択し、右下のHide Obsolete Packagesのチェックを外し、以下のパッケージの最新版がインストールされていることをご確認ください。
- Android SDK Tools
- Android SDK Platform-tools
- Android SDK Build-tools
※ 最新版がインストールされていない場合、最新版を再度インストールしなおしてください。
# Android SDK Toolsに含まれるツールの確認
Android SDK Toolsに含まれるツールの確認方法について記載します。
Android SDK Build-toolsへのパスを環境変数に設定し、コマンドプロンプトmacの場合はターミナルを用いて以下のコマンドが実行可能であることをご確認ください。
- zipalign
- 署名されたAndroidのアプリを最適化するコマンド
# JDKに含まれるツールの確認
JDKに含まれるツールの確認方法について記載します。
コマンドプロンプトを用いて以下のコマンドが実行可能であることをご確認ください。
- keytool
- KeyStore(鍵管理のデータベース)の構築および更新を行うコマンド
- apksigner
- Androidのアプリに署名するコマンド
# KeyStoreと秘密鍵の作成
KeyStoreと秘密鍵の作成方法について記載します。
既にKeyStoreをお持ちで、かつ署名に使用する秘密鍵が作成済みの場合、新たに作成する必要はありません。
Android Developerのアップロード鍵とキーストアを生成するのページhttps://developer.android.com/studio/publish/app-signing?hl=ja#generate-key (opens new window)を参考にKeyStoreと秘密鍵の作成をしてください。
以下のコマンドを実行することでもKeyStoreと秘密鍵を作成できます。
keytool -genkey -v -keystore <KEYSTORE_FILEPATH> -alias <KEY_ALIAS> -keyalg RSA -keysize 2048 -validity 10000
※ コマンドは一行で入力してください。
※ 以下のパラメタに関しては、お客様の環境に合った適切な値を使用してください。
- <KEYSTORE_FILEPATH>
- KeyStoreファイルのパス
- <KEY_ALIAS>
- キーの名称
既にKeyStoreがあり、そのKeyStoreに秘密鍵が含まれていることを確認するには、以下のコマンドを実行してください。
keytool -list -alias <KEY_ALIAS> -keystore <KEYSTORE_FILEPATH>
以下に秘密鍵作成例を示します。
PKCS12に移行するコマンドを実行した後に以下のログが表示されれば移行成功です。移行前のKeyStoreは<KeyStoreファイル名>.oldとしてバックアップされます。
# APKファイルの最適化
署名されたAPKファイルの最適化の方法について記載します。
以下のようなコマンドでAPKファイルの最適化が行えます。
zipalign -v 4 <UNALIGNED_APK_FILEPATH> <ALIGNED_APK_FILEPATH>
※ コマンドに含まれる以下のパラメタは、お客様の環境に合わせて適切な値に置き換えてください。
- <UNALIGNED_APK_FILEPATH>
- 最適化前のAPKファイルのパス
- <ALIGNED_APK_FILEPATH>
- 最適化後のAPKファイルのパス
最適化が正しく行われていることを確認するには以下のコマンドを実行してください。
zipalign -c -v 4 <ALIGNED_APK_FILEPATH>
署名および最適化が完了したAPKファイルは端末にインストールすることが可能です。
# APKファイルの署名
KeyStoreにインポートされた秘密鍵を用いて、APKファイルの署名方法について記載します。 以下のコマンドを実行することでもAPKファイルの署名できます。
apksigner sign --ks <KEYSTORE_FILEPATH> -verbose --ks-key-alias <KEY_ALIAS> --ks-pass pass:<KEYSTORE_PASSWORD> <APK_FILEPATH>
※ コマンドは一行で入力してください。
※ コマンドに含まれる以下のパラメタは、お客様の環境に合わせて適切な値に置き換えてください。
※ 署名されたAPKファイルは<APK_FILEPATH>で指定したAPKファイルに上書き保存されます。
- <KEYSTORE_FILEPATH>
- 秘密鍵をインポートされたKeyStoreのファイルパス
- <KEY_ALIAS>
- キーの名称
- <KEYSTORE_PASSWORD>
- KeyStoreのパスワード
- <APK_FILEPATH>
- 署名を行う対象のAPKファイルパス
署名が正しく行われていることを確認する際は、以下のコマンドを実行してエラーが発生しないことを確認ください。
apksigner verify -verbose --print-certs <APK_FILEPATH>
※ WARNINGが表示されます。ほとんどがプレイヤー(Android)が依存するライブラリのバージョン変更によるもののため、アプリに影響はありません。
# APKファイルのインストール
Gmail等を使用し、端末にAPKファイルをインストールしてください。